生理痛ガマンしていませんか?正しい鎮痛薬の飲みかた、お教えします。

薬剤師に聞く!女性の活躍応援セミナー

2月26日に品川区役所で杉本が講演させていただきました。

女性の活躍応援セミナーということで女性特有の健康問題についてです。

そこで驚きました!鎮痛薬の飲みかたを知らない!あるいは間違っているかたが多い!ということに。

薬剤師としては正しい鎮痛薬の飲みかたを皆様にお伝えし、生理痛について確認しておくべきだと思ったのです。

生理周期の波を上手に制して、生理痛を乗りこなそう!

耳をすませば、毎月生理痛やPMSなどで苦しんでいる女性の声が聞こえてきます。

生理痛を仕方がないこととあきらめて我慢していませんか?

ガマンに我慢を重ねてから鎮痛薬を飲む。それは間違いです!

特別な場合がない場合、月経の時の痛みは子宮内膜で作られる痛みの物質「プロスタグランジン」により子宮が収縮して腹痛が起きたり、全身に作用して下痢、吐き気、頭痛などが起きます。

いわゆる鎮痛剤は痛みの物質プロスタグランジンを合成するのを抑えて痛みを抑えます。

毎月生理痛で悩んでいる方は生理が来たら鎮痛剤はすぐに飲みましょう。

プロスタグランジンが合成されて全身を回る前に合成を抑えてしまうのです。

10代から20代くらいの生理痛は機能性月経困難症と言って、原因になる病気がないタイプが多いのですが、子宮内膜症などの病気が原因の器質性月経困難症は治療が必要ですので婦人科に受診して原因を探す必要があります。

機能性月経困難症・・・10代から20代にい多い、原因になる病気がないタイプ

器質性月経困難症・・・30代から40代に多い、子宮内膜症・子宮筋腫、などの病気が原因のタイプ

生理周期を制する者は、生理痛を制す!

生理周期は主として4つに分かれていて、その期ごとに体調変化が起こります。

その期に合わせた過ごし方をすることで痛みを緩和させたり、心や体の変化を予測して予定を調整したりできます。

  • 月経期・・・リフレッシュ期 基礎体温が下がり、低温期になると月経が始まる。次の生理周期での妊娠に備えて子宮内膜をリフレッシュする時期です。
  • 卵胞期・・・ハッピー期 基礎体温は低温期のまま。不調がないとされる貴重な1週間です。エストロゲンの分泌が増えて行動的になるのでハッピーに過ごせるときです。
  • 黄体前期・・・リラックス期 排卵が行われると基礎体温が上がり高温期になる。エストロゲン分泌量がピークを迎えて、軽いPMSが起こり始めます。リラックスを心がけたいとき。
  • 黄体後期・・・スロー期 高温期が続く。エストロゲンとプロゲステロンの両方が分泌されることでPMSがおこります。心も体もだるくなりがちなのでスローに過ごしたい時期です。

基礎体温を測ることから始めよう

基礎体温を測ることでPMSなどの気が付きにくい不調や婦人科系の病気を発見することができます。

基礎体温のはかり方

  1. 朝、目が覚めてすぐ安静の状態で舌下で測る。体を動かしたり、水を飲んではダメ。
  2. 風邪や睡眠不足などの体調の変化もメモしておく。
  3. できるだけ毎日同じ時間に測る。

鎮痛剤だけでなく、薬の相談はいつでも承っています。

女性特有の健康問題は自分の体を知ることから始まります。基礎体温を測ることから始めてみましょう!

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