生理前はいつも不調・・・それはPMSの症状かもしれません

 

PMSをご存知ですか?

PMS(Premenstrual syndrome)とは月経前症候群→様々な不調の総称です

多くの女性が生理前の不調を経験していながら意外と知られていないのがPMS。

月経のある女性の約7割が経験してると言われています。

生理の3~10日前からこんな症状ありませんか?

身体的症状

  • 乳房の張・痛み
  • はだあれ・ニキビ
  • 下腹部のはり
  • 頭痛
  • むくみ・のぼせ
  • 眠気または不眠

ココロの不調

  • イライラ・怒りっぽい
  • ボーっとする・集中できない
  • 憂鬱な気分
  • 情緒不安定
  • 不安感がある
  • 人と会うのがおっくう

PMSの症状は200種類以上もあると言われています。

女性ホルモンがもたらす生理周期の波

PMSは女性ホルモンの急激な変動が関わっています。

我慢しないで無理なく過ごすには生理の4つの周期に合わせてセルフケアすることです。

  1. 月経期=リフレッシュ期  月経が始まり体に不調を感じますが次の生理周期での妊娠に備えて子宮内膜をリフレッシュする時期です。
  2. 卵胞期=ハッピー期 不調がないとされる1週間。エストロゲンの分泌が増えて行動的にもなるのでハッピーに過ごせる時期です。
  3. 黄体前期=リラックス期  エストロゲンの分泌がピークを迎えた後、軽いPMSが起こり始めます。リラックスを心がけたいときです。
  4. 黄体後期=スロー期  エストロゲンとプロゲステロンの両方が分泌されることでPMSが起こります。心も体もだるくなりがちなのでスローに過ごしたい時期です。

PMSの重症型・・PMDDって何?

PMDD(Premenstrual Dysphoric disorder)とは月経前気分不快障害

PMSの重症例であり、身体的な症状は似ていますが情動関係の症状が前面に出た例と言われています。

1.2%の日本人女性がPMDDとの報告があって治療対象です。

うつや気力の減退、絶望感にとらわれたり、イライラして怒りっぽくなり、攻撃的になったりする人もいて感情のコントロールが難しくなります。

感情の爆発を周囲にぶつけてしまい人間関係や社会活動に支障をきたすことにもなります。

日本では認知度が低いので1人で悩んで、PMDDという病気だと気が付かないことが多いようです。

PMSには治療法があります!我慢しないで相談を!

毎月の生理痛やPMSを仕方ないと諦めていませんか?

PMSの対処法はきちんと自覚することです。

自分のリズムを知ってライフスタイルを見直すことから始めましょう。

  • バランスの良い食事…食事のバランスに問題があると体重増加、むくみ、乳房痛などが起こる原因となる ビタミンE(アーモンドおすすめ)、カルシウムなど(豆腐おすすめ)
  • アルコール・カフェイン・塩分…イライラ、むくみ、緊張感などを高める原因となる
  • 軽い運動…有酸素運動は症状を和らげる (ストレッチやヨガ、ウォーキングなどおすすめ)
  • 禁煙…血行を悪くしホルモンバランスを崩してしまう

生理周期の波を上手に乗りこなして、ライフスタイルを見直してみましょう!

日常生活に影響がある場合やPMDDの場合には婦人科受診をお勧めします。

薬物治療などの選択肢もありますので1人で悩まずに治療を受けましょう。

PMSやPMDDによる症状はあなたが悪いわけではありません。治療して本来の自分を取り戻しましょう。

まずは我慢しないで薬剤師に相談してください!

 

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