女性アスリートの健康は待ったなし!生理が来ないホルモンバランスの危機

東京オリンピックチケットの申し込みが締め切られましたが、皆様は申し込みましたか?私はしっかり申し込みました。当たるといいな!

私がスポーツファーマシストの資格取得を目指したのも女性アスリートの健康支援をしたいと思ったのがきっかけでした。

女性アスリート特有の健康問題   ~生理がないのが当たり前~

  •  女性アスリートの3大主徴 過度なスポーツによる弊害

  1. 摂食障害の有無にかかわらない利用可能エネルギー不足
  2. 視床下部性無月経(運動性無月経)
  3. 骨粗鬆症
  • パフォーマンスに影響する月経随伴症状

アスリートへの対応  無月経→骨粗鬆症→疲労骨折

  1. 陸上長距離や新体操の選手など見みられる運動性無月経への対応
  2. 月経に関するトラブル、月経困難症や月経前症候群にいかに対処して競技成績を上げるか

に対しては低用量経口避妊薬(OC低用量エストロゲン・プロゲステロン配合薬(LEPの使用により多くが解決できる可能性がある。

OC・LEPの使用率

日本のアスリートのOC・LEPの使用率は3%で一般女性の使用率とほぼ同等で、2008年のオリンピックに参加した欧米のトップアスリートのOCの使用率は83%

参考文献:北脇誠 女性選手及び指導者に対するOC・LEP使用実績調査 日本産婦人科学会雑誌68巻4号付録2016、女性アスリートのための月経対策ハンドブック、日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター2017

OC・LEPのメリット  最高のパフォーマンスを発揮するために

排卵痛の緩和・月経前症候群の症状緩和・排卵時出血の消失・月経周期の調節などがある。

女性アスリートの月経を調節したいという希望を叶えることができる。

注意点(不正出血、静脈性血栓塞栓症など)もあるため必ず医師の処方に基づいて服用が必要。

ドーピング

重要なことはアスリートに低用量OC・LEPの服用により競技パフォーマンスへの悪影響はほとんどないことすべてのOC・LEPがドーピング禁止薬ではないと伝えること

元サッカー選手の澤穂希さんは、若い時からOCを使用して月経周期をコントロールし健康管理をしていたそうです。彼女は現役引退後すみやかに妊娠出産しました。

OC・LEPはアスリートのパフォーマンス向上に貢献し、女性の生涯の健康についてもメリットが大きいので、OC・LEPの正しい理解を広めていきたいです。

月経を調節したい、月経困難症で困ってる方はぜひ大岡山北口薬局に相談にいらしてください。

参考文献:甲村弘子 女性アスリートとOC・LEP 日本女性医学学会ニューズレター VOL.23 No3

 

 

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