9価HPVワクチンが定期接種に!今からでも遅くないキャッチアップを!

色彩あふれる紅葉の美しさに心弾む季節となりました。

お天気も良く行楽日和ですね。

どこかに出かけて秋を感じると、気分もリフレッシュできます。

散歩するだけでも、秋を見つけることができますね。

9価HPVワクチンが定期接種に(子宮頸がんワクチン)

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今月4日に厚労省は9価HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を定期接種とする方針を了承しました。

現在は、小学6年生から高校1年生までの10代の女性を対象に、定期接種として希望する人に2種類のウィルスの感染を防げる「2価」のワクチンか、それらを含む4種類を防げる「4価」のワクチンの接種が行われています。

これまでのワクチンよりも高い感染予防効果があるとされる『9価HPVワクチン』は、

9種類のウィルスの感染を防ぐことができ、子宮頸がんにかかる割合を減らすことが期待されます。

有効性や安全性などの点から、定期接種にすることは問題ないとしていて、厚労省は来年4月以降の早い時期から定期摂取する方針を決めました。

これまでのHPVワクチンでも約60〜70%の子宮頸がんを予防できますが、9価は約90%予防できるワクチンなので、定期接種になることはとても重要です。

子宮頸がんで亡くなる人が増加傾向

子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2800人が死亡しています。

患者数、死亡者数共に近年漸増傾向にあります。

多くの若い働き盛りの女性や子育て世代の女性が、子宮頚がんに罹患して妊娠できなくなったり、命をうしなったりしている我が国の現状は、非常に深刻な問題として捉えられるべきなのです。

日本の子宮頸がんワクチン接種率は極端に低い

欧米やオーストラリアなどの国と大きな差ができてしまいました。

特に2002年度以降生まれの女子では1%未満の接種率になっています。

欧州の多くの国では約90%の接種率に対し、日本は0.8%

HPVも感染症の1つなので、社会の中で感染している人の数が減ると、病気が広まる可能性が減ります。

女性だけでなく男性にも高い接種率を実現しているオーストラリアでは、集団免疫により、2028年には非常に稀ながんになり、2066年には撲滅されるとの予測結果も出ています。

今からでも遅くないキャッチアップ接種

2022年度からは積極的勧奨が再開され、また、積極的勧奨の差し控えによって接種の機会を逃した女性に対するキャッチアップ接種も開始されたため、接種率の上昇が期待されます。

キャッチアップ接種制度とは平成9年度生まれから平成17年度生まれの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方がいて、あらためて接種の機会を提供してくれることです。

将来、先進国の中でわが国だけが、多くの女性が子宮頸がんで子宮を失ったり、命を落としたりするという不利益が、これ以上拡大しないよう、ワクチン接種と検診による予防およびこの病気の排除を目指していくべきだと思います。

キャッチアップ接種の情報は下記の厚労省のホームページで確認できます。

 

 

 

コメント