大腸は全身の健康の司令塔
早いものでもう12月、寒くなりましたね。
先日、杉本は日本薬剤師会に入ってる病院や薬局向けの雑誌の取材を受けました。
「選ばれる薬局への道」というテーマで!どのような記事に出来上がるか楽しみです。
2月号なので今度また報告させていただきます(^^)/
ところで今年もまたインフルエンザが流行ってきました。
寒くてもインフルエンザが流行っても元気に過ごしたいですね。
それには自分の免疫力を上げることが重要です。そこで今回は大腸活の重要性をお伝えしたいと思います。
大腸が全身の健康のカギを握る!!
全身トラブルに影響することもある
理由①腸内細菌が作る成分が全身に広がる→免疫力の低下、うつ病や認知症、肥満や肌あれ
理由②老廃物がたまると炎症が生じ不調の原因に→潰瘍性大腸炎やクローン病などの可能性
腸内細菌が活躍する主な部位は大腸
大腸劣化を防ぐには?
まずは腸のことを理解しましょう。
食生活の影響で大腸がんが約20年で2倍以上に増えています。
牛、豚、羊などの赤肉、ハムやソーセージなどの摂取がリスクを高める可能性が指摘されています。
近年ブームになってる糖質オフの食習慣も大腸内の環境を悪化させる一因になると考えられます。
大腸がんの予防には食物繊維の摂取が効果的であることが分かっていますが、糖質オフにより食物繊維を含む炭水化物を極端に制限すると食物繊維が不足してしまうのです。
便が形成されるS状結腸・直腸で大腸がんの発生頻度が高いのは、特に便が形成されるこの部位に腸内細菌の数が多く、腐敗菌による有害物質の発生が多いからと考えられます。
大切な大腸のフローラ
大腸に有害物質を発生させないためにはどうすればいいのでしょうか?
腸内細菌は酸素や胃酸、胆汁酸などがない場所を好んで生息します。
大腸は消化管の最も奥にあり、酸素や胃酸、胆汁酸が行き届かないからこそ生息しているのです。
さらに注目されているのが腸内細菌が作る短鎖脂肪酸です。
短鎖脂肪酸➡酢酸、酪酸、プロピオン酸など
腸内環境を弱酸性にすることで悪玉菌の増殖を防ぐほか腸内の炎症を抑える作用があるとされます
短鎖脂肪酸を増やすにはどうする?
短鎖脂肪酸は善玉菌の一つビフィズス菌などの腸内細菌による発酵によって作られます。
もともと日本人の大腸内にはビフィズス菌が多く存在していますが、加齢や偏った食生活、極端なダイエットなどによって減少します。
腸内細菌にエサを与えて育てよう
腸内細菌は私たちが食べたものをエサにして生きています。それはビフィズス菌なども同じです。
そのエサとなるのが水溶性植物繊維です。水溶性植物繊維はほかの栄養素のように小腸で吸収されずに大腸まで届くことから腸内細菌のエサになります。
例えばわかめやひじきなどの海藻類、キノコ、芋類、ゴボウなどです。
ヨーグルトの中には乳酸菌だけでなくビフィズス菌などが入ったのもあります。
口から摂取した菌がそのまま腸内フローラの一部となって定着するわけではありませんが、もともと定着してる菌を活性化すると言われます。
善玉菌は年齢とともに減る傾向にあります。
善玉菌のエサとなったり、菌を活性化したりする食べ物を積極的にとって健康長寿を導く腸内フローラを育てましょう。
私もさっそく大腸活に取り組んでおります(^^♪
大岡山北口薬局では大腸活についてアドバイスしております。元気に寒い冬を乗り切りましょう!!
コメント