更年期と自律神経の関係は?
女性ホルモンは脳の視床下部から指令が伝えられて分泌されます。
この視床下部は自律神経をコントロールする働きもあるため、更年期に女性ホルモンが急激に減少すると視床下部にも影響し、自律神経も乱れてしまいます。
女性ホルモンが減少する更年期に乱れやすくなる自律神経。これが更年期不調の大きな原因でもあります。
加齢によっても自律神経の機能が低下するので過剰に負荷がかかります。
毎日の過ごし方次第で自分で整えることができるのも自律神経です。
不調の改善につながる自律神経をケアするように発想を変えてみましょう。
自律神経のトータルパワーが大切
自律神経には、活動時に働く交感神経と休息時に働く副交感神経があり、この2つの活動量の合計が自律神経のトータルパワー。
これは呼吸、心拍、体温を細かく制御して体を安定させる力。
また、ばてにくさの指標でもあり、体力、持久力の高さも意味します。
自律神経も老化する!
30代から疲れや老いを自覚する機会が増えます。
背景にあるのは、自律神経の老化です。
自律神経が老いたら、若さは保てません。
自律神経のトータルパワーは10代をピークに右肩下がりで低下し、40代になると、20代の頃の約半分、60代では4分の1を下回ります。
しかも、一度低下すると回復しません。
だからこそ、40代、50代以降はなるべく自律神経に負担をかけない生活を心がけた方がいいのです。
「交感」「副交感」の神経バランス変化が疲れの原因
加齢とともに、交感神経と副交感神経のバランスも変化します。
若い頃はトータルパワーが高く、2つの神経が1:1でバランスの取れた状態。
加齢によりトータルパワーが落ちると、敵から命を守る動物的本能から交感神経をこれ以上落とさないように働き、副交感神経の割合が減ります。
そのため、交感神経優位になりやすく疲れやすくなるのです。
夏バテの正体も自律神経の過労です。
老化の引き金は酸化
自律神経の老化の引き金は、有害な活性酸素による酸化。
交感神経が優位な時は、自律神経中枢の細胞がフル稼働。
すると、細胞内で活性酸素が発生して細胞が錆びつき蓄積すると自律神経の老化が進んでしまいます。
これを防ぐには、激しい運動やハードワーク、ストレスなど交感神経を過剰に働かせることを避け、日中の自律神経への負担を減らすことです。
また、自律神経の疲労は睡眠中にしか回復しないので、夜は十分に睡眠をとることも大切です。
睡眠負債の正体は自律神経
どこよりも睡眠負債が貯まるのは自律神経。
自律神経は日中も休みなく作用し続けます。
睡眠中も自律神経はオンだが、昼間と比べると一息つけるところ。
この間に自律神経の回復が進みます。
睡眠不足だと修復が不十分のまま、翌朝を迎えるために、自律神経に疲労が蓄積。
加齢による老化に拍車をかけます。
自律神経を整えるには発想を変えてみよう
50代の人の自律神経の機能は若い頃に比べると3分の1以下。
これは本当なら自然界では生存できないレベルです。
それなのに若い頃と同じように活動していては自律神経に負担をかけるばかり。
「頑張らなくちゃ」は禁物」
無理はせず、あきらめることです。
人に任せられることは任せて、うまく「手を抜く」こと。
それが自律神経を老けさせない最大のコツです。
大岡山北口薬局では更年期の症状にセルフケアでできることなどアドバイスしております。
もしかして、更年期?と気になるかたはご相談ください。
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