骨は美と健康を司る臓器です
骨は体を支えるだけではなく、体の様々な健康に関与し、若さを保つためのスーパーホルモン「オステオカルシン」を分泌する臓器でもあります。
実は、骨こそがいつまでも元気に暮らすための若さの源なのです。
若返りホルモン「オステオカルシン」も分泌
骨は血液を作り、生命維持に欠かせないカルシウムを貯蔵。
さらに最近では骨芽細胞が免疫力を高め、各臓器の機能をコントロールするホルモンを分泌していることがわかりました。
その中で注目されているのがオステオカルシンです。
オステオカルシンとは血流に乗って体の隅々まで運ばれ、各臓器を活性化する働きがあり、糖尿病、動脈硬化、認知症などの予防や改善の効果が期待されています。
「骨の曲がり角」更年期前からの準備が肝心
骨は常に生まれ変わっています。
古くなった骨は壊され(骨吸収)、新しい骨が再生されます。(骨形成)
しかし年齢とともにこのバランスが崩れます。骨吸収が骨形成に追いつかなくなり、骨が弱くなります。
その最大の原因は女性ホルモンの急激な減少です。
女性ホルモンには骨形成を促進し、骨吸収を抑える働きがあるため、女性は更年期世代になると骨が弱くなります。
どれだけ知ってる?骨の常識?
知ってるようで誤解していることも多い骨のこと。
①骨が弱ると老けて見える?
◎ 顔のしわやたるみも骨粗しょう症が原因のことがあります。
顔の骨は重力の負荷がかかりにくいので、35歳ころから骨粗しょう症になるといわれています。
ほうれい線が気になったら、顔の骨粗しょう症が始まっている証拠です。
②骨の健康管理は骨粗しょう症と診断されてからで大丈夫?
✖ 骨粗しょう症と診断されてからでは遅すぎます。
まずは自分の骨の状態を知るために骨密度測定しましょう。
骨密度が低くなくても油断は禁物です。
女性は骨粗鬆症が宿命と思い、40歳以上になったら早めに対策しましょう。
食事や運動から始めて、薬での治療も考慮すると良いと思います。
③太っている人より痩せてる人のほうが骨は強い?
✖ 体重が重くなると骨密度も高くなるといわれています。
体重の増加とともに骨にかかる負荷が大きくなることで、骨形成が活性化すると考えられています。
ただし、脂肪過多な肥満では糖尿病や動脈硬化などがある場合は骨密度は正常でも、骨質の老化により骨が弱くなる傾向があります。
④骨はコツコツたたくだけで丈夫になる?
◎ 骨形成を促すためには「骨を作れ」という指令が必要です。
その一つが骨への縦方向への刺激です。
重力負荷がかかるランニングやウォーキングでもいいのですが、もっと簡単なのが、座ったまま膝や腕をたたいたりその場で足踏みするコツコツ体操です。
椅子につかまってかかと落としなど、まずは1日1分からでも始めてみましょう。
⑤自分でも気が付かない骨折がある?
◎ これが「いつの間にか骨折」です。
知らないうちに折れている。
そんな骨折は背骨でよく起こります。
骨粗しょう症になると骨の内部がスカスカに変質してもろくなります。
そうすると体の重みやちょっとした衝撃で簡単に押しつぶされます。
骨粗しょう症になると、転んだとかぶつけたなどの衝撃がなくても骨折してしまうのです。
「死ぬまで歩ける骨」を目指して!
女性は閉経を迎えると急速に骨が弱くなります。
体を支えるだけでなく、全身の健康に関与している「骨」
いつまでも元気に自分の足で生活するために今からの「骨活」が重要です。
いつかではなく、今すぐに「骨活」をスタートしましょう!
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